糖質ゼロと糖類ゼロの違いは?糖尿病にはいいの?血糖値は上がるの?
- 2024年9月2日
- 食事・栄養
飲み物や菓子などを買うときに、一度は目にしたことがあると思います。
糖質ゼロや糖類ゼロなどの表示の違いはわかりますか?ゼロだと思っていたものが、実は糖質が入っていることもあります。
栄養成分表示の違いを確認していきましょう。
そもそも、糖質や糖類とは?
炭水化物には、糖質と食物繊維が含まれています。
さらに、糖質は糖類や多糖類、糖アルコールに分けられます。糖類は、ブドウ糖、果糖など、糖の種類によって分類されています。
糖質ゼロとは?
「糖質ゼロ」と表示ができるものは、食品100g(清涼飲料水は100ml)当たり、糖質が0.5g未満のものです。
糖類ゼロとは?
「糖類ゼロ」と表示ができるものは、食品100g(清涼飲料水は100ml)当たり、単糖類や二糖類が0.5g未満のものです。
「ゼロ」と記載されていても、糖質、糖類どちらも全くのゼロではないので、注意していきましょう。
糖質オフとは?
糖質オフの表示は、明確な基準はありません。
ご自身でどのくらい糖質が含まれているか、確認しましょう。
糖類オフ、糖類カットとは?
比較対象品と比べて、糖類が低減されていることを示し、「糖類オフ」や「糖類カット」と表示ができるものは、食品100g当たり、単糖類や二糖類などの糖類を5g以上低減しているものです。飲料の場合は、100ml当たり、2.5g以上低減しているものです。
さらに、低減された量の割合が25%以上であることと定められています。
糖類「控えめ」「ライト」「低」などと、書かれているものは?
オフやカットなどの低減されているものとは異なります。含まれている糖類の量が食品100g当たり5g未満のもの、または飲料の場合は100ml当たり2.5g未満であれば、表示することが可能です。
ちなみに、ゼロカロリー、カロリーオフ、低カロリーとは?
糖質や糖類のように、カロリー表示にも基準があります。
「ゼロカロリー」と表示ができるものは、食品100g(清涼飲料水は100ml)当たり、5kcal未満のものです。カロリーも糖質や糖類と同様に、ゼロと記載があっても全くのゼロではありません。
「カロリーオフ」などの低減表示ができるものは、他の同種の食品や飲料に比べて、食品100g当たり、40kcal以上低減されているもの、飲料の場合は、100ml当たり、20kcal以上低減されており、かつ、低減された割合が25%以上であることが定められています。
「低カロリー」と表示ができるものは、食品100g当たり、40kcal未満のもの、飲料の場合は、100ml当たり、20kcal未満のものです。
栄養成分表示の見方
例:カロリー、糖類ゼロ 飲料
糖質ゼロ、糖類ゼロ、血糖値は上がるの?
上記で示したように、「ゼロ」と記載があっても、実際には全くのゼロではないため、血糖値は上がる可能性があります!通常のものよりも、糖が減らされているので、血糖値の上がり方は少なくなる傾向はあります。どのくらい血糖値を上げるかは、糖類の代わりに使用されている、糖アルコールや人工甘味料によります。
そのため、糖尿病の方はもちろん、健康な方でも「ゼロ」や「オフ」と記載があるからと安心して、過剰にとってしまうことには注意が必要です。
栄養成分表示を正しく理解し、商品を選ぶ際の参考にしてください。
普段食べているもの、飲んでいるもので、不安がある場合は、当院の栄養士へ相談ください。個別にアドバイスさせていただきます。
参考:栄養成分表示について | 消費者庁 (caa.go.jp)
当院では、管理栄養士による栄養指導を行っております。
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