コレステロールを下げる食事や運動は?|武蔵新城駅の内科・糖尿病内科・内分泌内科|おばな内科クリニック

〒211-0045神奈川県川崎市中原区上新城2-4-8
電話アイコン044-753-1003
ヘッダー画像

医療コラム

コレステロールを下げる食事や運動は?|武蔵新城駅の内科・糖尿病内科・内分泌内科|おばな内科クリニック

コレステロールを下げる食事や運動は?

コレステロールとは、血液中に含まれる脂質のひとつです。

今回は、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪など、血液中に含まれる脂質について、食事や運動による改善ポイントをご紹介します。

脂質異常症とは?

血液中の脂質には、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪(トリグリセライド)などがあります。血液中の脂質の異常を総称して、「脂質異常症」といいます。

これらは、動脈硬化を進展させ、放置すると、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まります。

参考: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-004.html

 

脂質異常症予防のためのポイント

・体重を見直しましょう

体重が増えると、内臓脂肪が増加し、脂質の数値が悪化しやすくなります。

ご自身の適正体重を見直し、食べすぎていないか、運動不足ではないか、確認していきましょう。

適正体重は以下で求められますが、個人差が大きいので、個別で設定することもあります。

 

 

適正体重(kg):身長(m)×身長(m)×22    

あなたの適正体重は           kg です。

 

 

・3食規則正しく、バランスよく食べましょう

毎食、「主食+主菜+野菜」を揃えた食事を意識しましょう。

主食である白米を抜くと、肉などの主菜が多くなりやすくなります。

白米は脂質がほとんど含まれていませんが、肉類は脂質が多く含まれるため、主菜の食べすぎは、脂質の過剰摂取につながります。

また、野菜に含まれる食物繊維は、コレステロールから作られる胆汁酸の便中への排泄を促します。結果として、血液中のコレステロールを下げる可能性があると言われています。

 

それぞれを適量ずつ食べることで、脂質の過剰な摂取を抑えることができます。

毎食、バランスよく食べられているか、見直してみましょう。

 

数値別、食事や運動の工夫は?

LDLコレステロールが高い方

飽和脂肪酸、トランス脂肪酸の摂り過ぎに気を付けましょう。

脂肪酸とは、脂質に含まれる種類のひとつです。その中でも飽和脂肪酸、トランス脂肪酸は、LDLコレステロールの上昇に特に関わるため、過剰に摂取していないか、確認していきましょう。飽和脂肪酸は主に動物性脂肪、トランス脂肪酸は加工食品に、多く含まれます。

 

飽和脂肪酸が多いもの・・・

豚バラ肉、ひき肉、鶏皮、肉の脂身、バター、ラード、生クリーム など

→肉は、ささみ、鶏胸肉、豚ヒレ、豚もも肉に変更すると、脂質を減らすことができます。

牛乳、生クリームを多く使った料理が頻繁ではないかも、注意していきましょう。

 

トランス脂肪酸が多いもの・・・

ファーストフード、マーガリン、クッキー、菓子パン、スナック菓子、インスタントラーメン など

→できるだけ菓子類やインスタント食品を減らしましょう。パンであれば、食パン、ロールパンなどに変更することがおすすめです。

 

※食品に含まれるコレステロールは気を付けた方がいいの?

鶏卵、レバー、いくらなどは、含まれるコレステロール量が多いですが、飽和脂肪酸と比べると、血液中のLDLコレステロールを上昇させる影響は少ないと言われています。厳格な制限は必要ありませんが、食べ過ぎは避けましょう。

 

・中性脂肪(トリグリセライド)が高い方

エネルギーの過剰が原因となっていることが多いです。適正エネルギー量、体重を確認しましょう。

そして、間食、加糖飲料、食事量、飲酒量が多くないか、見直してみましょう。

1日の適正エネルギー量(kcal):標準体重(kg×2530kcal/kg

あなたの適正エネルギー量は          kcal です。

間食は、1日100kcal以内、夕食後は避ける、などと量や時間を決めるとコントロールしやすいです。

酒を飲む方は、1日1合まで、週2日の休肝日を設けましょう。

 

また、青魚に含まれる多価不飽和脂肪酸には、中性脂肪を下げる働きがあると言われているので、積極的に取り入れましょう。

青魚・・・鯖、アジ、さんま、いわし など 缶詰の使用も可

 

HDLコレステロールが低い方

体重の見直し、運動の実施が効果的と言われています。適正体重やエネルギー量を見直してみましょう。

運動は、毎日30分以上、または週350分以上を目安に運動ができるよう心がけましょう。

参考:https://www.nibiohn.go.jp/eiken/programs/2011mets.pdf

 

脂質異常症の予防、悪化を防ぐためには、日頃から、食事や運動に気を付けていきましょう。しかし、脂質異常症は、肥満、食事のみならず、体質などの影響があることもあります。健康診断などで高めだった際は、受診をし治療方針を相談していきましょう。